学校日記

確実な歩みを

公開日
2021/03/16
更新日
2021/03/16

学校長より

令和3(2021)年が明けました。今年もよろしくお願いいたします。いつもと違う厳しい冬ですが、健康管理とともに、冬の事故には十分気をつけてほしいと思います。
今年は「丑年」。干支の二番目の丑(牛)は、昔から食料としてだけではなく、農作業や物を運ぶ時の労働力として人間生活に欠かせない動物でした。勤勉に良く働く姿が「誠実さ」を象徴し縁起のいい動物と言われます。
学問の神をまつる天満宮には牛の像が置かれ、仏教でも牛は神様として大切にされています。
十二支の中で最も動きがゆっくりで歩みの遅い牛ですが、この年は、先を急がず 一歩一歩着実に 物事を進めることが大切な年と言われています。3年生にとっては、今が正念場。すでに一部の私立高の試験が終わっています。
卒業までの授業日は30日を切りました。仲間と支え合い夢に向かって進みましょう。2年生、1年生は学年の仕上げをして、春に頼もしい先輩になるための準備期間となります。
「花の咲かない寒い日は、下へ下へと根をのばせ」という、あるマラソン選手が心にとめた言葉があります。
寒い日とは、冬の厳寒の日だけでなく、「つらい日・苦しい日」を指しています。
たとえ思うようにいかない、結果が出せない時があっても、そんな時こそ自分にできることをあきらめずに努力すること、そして今のこの時期に重ねれば、地中から栄養分を蓄え、どこまで頑丈な根をのばし、栄養を吸収して、春に「花」を咲かせる準備をする・・・ということです。
マラソンというと、お正月恒例の箱根駅伝が有名です。東京から箱根までの片道約100km、往復200km以上を各5人ずつ計10人が襷(たすき)を繋いでいきます。
個人のマラソンなら、自己責任での棄権もできますが、駅伝はチーム競技なので、その重圧はとても大きいと思います。ゴールしない理由は何とでも言えます。つらいとか足が痛いとか、やめる理由はいくつでもあります。でもやめたらすべてがそこで終わりです。言い訳をせず、自分の目指していたことを、終わりまでやり遂げることが一番の目標です。
1秒、1分と言う時間、テストの1点、2点・・・に「こだわり」をみせてほしいと思います。
新しい年にあたり、どんな自分になりたいのかを決めて、チャレンジしましょう。