タイムマネジメント
- 公開日
- 2020/06/11
- 更新日
- 2020/06/11
学校長より
5月も後半、新緑が眩しい季節となりました。新型コロナウイルスの影響で、新学期から通常授業が出来た日はわずか10日間でした。いつもと違う特別な年です。当たり前に学校生活が送れる日が戻ることを久しぶりの分散登校願い、6月からの通常授業再開に向けた段階的な分散登校が18日から始まりました。
まるで新学期の新鮮な面持ちで、生徒も先生も授業に臨んでいました。掛け替えのない、一時間一時間を大事にしていきたいと思います。収束というより「共存」を視野に入れ、これからは大きな波が起こらないように、一人一人の意識と行動を緩めないことが大切です。
さて、見通しが持てない予測困難な時代、今回のことをきっかけに、益々「自分の頭で考える」ことが求められると感じています。「時間」は、世界のどの人にも与えられる平等の財産です。量的な時間や質的な時間、有意義で充実した時間があれば、ボーっとして何につかったのかわからない時間もあります。慌ただしい生活の連続では、ボーっとすることも一つのリフレッシュですが、自宅で過ごす24時間を長期間与えられた今回、子供たちはどのように時間をつかったでしょうか。どこの中学生も、下校してからの限られた時間で取り組む家庭学習は不足している実態です。
でも、24時間与えられたからと言って、家庭学習が何時間も増えるという単純なことではないことを気付いたのでしょうか。時間の管理(タイムマネジメント)は、自分でやることを決めるということです。
休み前に配布したチェックシートを見せてもらいました。学習時間の量より、時間の使い方を意識してもらうことを目的にしています。まずは机に向かおうと頑張った人、宿題以外に、昔の教科書を開いた人、色分けすることで教科のバランスに気付いた人、素敵なのは、最初の二週間を振り返り、後半の目標を決めた人。途中飽きてしまったけど、奮起して乗り越えた人。体力づくりにも取り組んだ人。予告しなくても初日に提出できた人(1年生が多かった)。
「蒔(ま)かぬ種は 生えぬ」ということわざがあります。種をまかなければ花も実もなるはずがなく、収穫もありません。自分の頭で「思うこと」「目標をもつこと」「種をまくこと」、そこから始めてほしいと思います。単純な塗りつぶしシート(お試し版)
ですが、「見える化」することで、気づいたことも多かったように思います。自ら取り組んだことは、必ず実を結びます。いつもの学校生活が始まろうとしています。「勉強はわかる時こそやるべきである」といいます。授業で「わかった・出来た」ことを先送りにせずこなしていく習慣が大切です。テスト直前に慌てて膨大な量をこなす学習は辛くて時間もかかります。
是非、上手に自分の時間(タイム)を管理(マネジメント)して下さい。